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12.142015
八十六番札所 志度寺(しどじ) 見事な本堂と五重塔・・ #86 Shidoji

本寺の縁起によると、志度浦にたどり着いた霊木を凡薗子尼(おおしそのこに、智法尼とも)が草庵へ持ち帰り安置し、その霊木から本尊(十一面観音)を造立し、堂宇が建立されたという。創建は626年(推古天皇33年)のこととされている。681年(天武天皇10年)には藤原不比等が堂宇を増築し、「志度道場」として名づけたという。不比等に関わる「海女の玉取り」伝説は謡曲などでも知られる。また、693年(持統天皇7年)には不比等の子・藤原房前が行基とともに堂宇を建立したと伝えている。 wikipedia
創建626年とは、飛鳥時代に蘇我馬子が明日寺を建立したのが6世紀末から、7世紀初頭なのでかなり古いお寺でございます。※空海(774ー835)
志度寺は藤原鎌足の息子、藤原不比等(659-720)が妻の墓を建立したとのことで、藤原不比等は道鏡、儒教を基礎に神道をつくった人と言われるので最初は神社であったのではないでしょうか?藤原一族は長屋王を倒した後、不比等の子供4人が天然痘で亡くなり、それは長屋王の祟(たた)りといわれ、これを沈静化するためにここで仏教の力を利用したともいわれています。不比等の娘、宮子は文武天皇の妻であり、聖武天皇(奈良の大仏をつくった)の母、不比等のもう一人の娘はその聖武天皇の妻という複雑な姻戚関係もありましたが、ともかく藤原の力が色濃い時代であります。そこで国分寺や奈良の大仏が聖武天皇の世につくられ、鎮護国家として治政を仏教に頼るようになったと、小生もにわか知識ですが理解しています。
この右手には、日本のダビンチと呼ばれる平賀源内(志度出身)のお寺がございます。
300mほど西へ進むと、平賀源内記念館があります。バスツアーでは立ち寄ってくれないのですが行かれてはいかがでしょう。
平賀源内記念館
〒769-2101 香川県さぬき市志度587-1 TEL:087-894-1684
http://ew.sanuki.ne.jp/gennai/
バスは隣の駐車場で、ツアーでは山門から入らない場合があるのですが、運慶の力作、仁王像を見るためにも、山門を目指します。
旅の安全を巨大草鞋に祈り、仁王像に近づきます。
運慶の仁王像
本堂です、写真加工して見ました・・。(^O^) 正面からみると、桁行七間で(柱8本で7つの間)で立派ですね。こういうちょっと凝っているのは江戸時代中期くらいかな・・という事がなんとなく想像できるようになってきました。正面の柱4本3間が強調されていてかっこいい! 1670年(寛文10年)建立
大師堂 屋根がせせり出ていて、ちょっといかついですがそこが個性的ですね。太子堂が雨にさらされないような造りになっており、札所札所で、いろいろな屋根の多様性の中に個性が存在していて見ていて楽しいです。お遍路でそんな建築のこともわかればいいなと・・・このお寺を訪ねてから感じるようになりました。また、にわか学問します。
五重塔 1975年5月に落成
「四国霊場では竹林寺・志度寺・善通寺・本山寺の4ヶ所が五重塔」だそうです。
第86番札所 補陀洛山 志度寺
ぼだらくさん しどじ
宗 派: 真言宗
本 尊: 十一面観世音菩薩
開 基: 藤原不比等
創 建: 推古33年(625)
真 言: おん まか きゃろにきゃ そわか
住 所: 〒769-2101
香川県さぬき市志度1102
電 話: 087-894-0086
駐車場: 2ヶ所・無料50台
宿 坊: なし
この記事を書いた人 Author Profile
- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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