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10.312015
二十七番札所 神峯寺(こうのみねじ) ペットボトルでお水を持ち帰り #27Konomineji

[:ja]私のお遍路はこの二十七番札所 神峯寺(こうのみねじ)から始まります。
大学を出てバブルの頃、大手旅行代理店の海外旅行のみを扱う営業所にいました。その各地で見たのは宗教の寛大さと文化でもありましたが、一方宗教戦争というたちが悪い歴史が心に突き刺さったモノです。もう一つ言えるのは、人間いくらまっとうな人でも、腹が減れば、家族が飢えれば、罪を犯してしまうモノだという現実です。
十字軍の遠征ではローマ教皇はエルサレムを奪還。たくさんのイスラム兵を殺し、略奪を行う。イスラムも再び聖地を奪還。その歴史は繰り返されました。20世紀にはユダヤ人が、パレスチナに移住し(
思うんですよね、土着というか。
日本は大きな宗教戦争というのを経験していない、
島国で民族と言語が一致しているのは、相当にすごいことです。
そして拝金主義的で海外に企業は拠点を移し、
東北大震災でなくなった方のためにも、
*
栄達を願う世界を離れ、なぜ弘法大師様は仏道修行のために、どういう過程でこの室戸岬まで来たのだろう?そんことが頭を巡りながら、バスに揺られ松山から3時間ほどで神峯寺に到着。大型バスから、ワンボックスの車に乗り換え神峯寺を目指します。
途中阪神のキャンプ地安芸を通ったところで、岩崎弥太郎の母が21日間井口村から20キロを歩いて日参したことをバスガイドさんから伺いました。この心臓破りの坂を昇る母の姿を想像しながら、大和魂と母なる愛の大きさを考えずにはいられません。
仁王門を通り不動明王像(右手に剣を持ち、眼光鋭く牙が唇の両側で上下になり、まさにお寺の守護神)に出迎えられます。
何かあれば、天に跳ね、脳天唐竹割りで切りつけられそうなほどの空気感があります。あえて、写真はあげません。初めては現地でご覧ください、wikiでも調べないように(笑)僕は感動しました。大師堂の前のお大師様様の像も、これまた素晴らしいんよ(※伊予弁です)、必見!
いつも旅行マンとして世界を訪れたときに、この最初の門をじっくり見ることを学びました。パリには凱旋門があり、洛陽を訪れたときにも、ここからが洛陽の街という場所に門があったのを思いだします。我々は神社に行ったときにも何気なく鳥居を通りますが、お遍路さんではここで一礼をいたします。
今年の俳句甲子園で旭川東が強豪開成高校を破った一句がございました。
「朝霧や麓の鳥居朽ちてをり」柳元佑太
ディビエートが素晴らしかったんです。記憶は定かではないのですが、開成高校がその風景を朝霧と鳥居という組み合わせでなんか納得しないみたいなことをディビエートしてきたのですが、旭川東高校の説明が秀逸でした。朝霧が麓の生活の営みがある場所まで降りてきて、そこに鳥居がある。営みがある暮らしと、神聖な場所との境に鳥居があり、その鳥居が朽ちているんです・・・という説明をしたのですが、ボクにはこどもの頃朝一神輿の宮出しをした風景が頭に広がりました。
四国八十八ヵ所をこれから廻るにあたり、山門だけはしっかり見ておこうと思った瞬間でした。
神峯寺は730年に聖武天皇の勅令で行基菩薩が開基したと、私が遍路周りのお供にしている本に書いてありました。
お大師様が生まれたのが774年なので、その前からあったのですね。
聖武天皇は国分寺、国分尼寺をつくり、鎮護国家をめざし、国家の安泰のためにも東大寺の造立を行基菩薩にゆだねたわけですが、四国にもいろいろお寺を建てられたのでしょう?おいおいお遍路で何か出てくるのも楽しみです。
何度もお遍路を廻っている人は、ペットボトルにこの石清水を入れて帰ってました。・・・さすが・・。いろいろな言い伝えはあるお水だそうですが、のどの渇きを潤してくれるだけで、ありがたいです。
バスに戻ると、ちゃんと乾物屋さんが来られていて(笑)この乾物が安くて、うまいこと。こういうのも、お遍路の楽しみかも知れません。
第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺
ちくりんざん じぞういん こうのみねじ
宗 派: 真言宗豊山派
本 尊: 十一面観世音菩薩(伝行基作)
開 基: 行基菩薩
創 建: 天平2年(730)
真 言: おん まか きゃろにきゃ そわか
住 所: 〒781-6422
高知県安芸郡安田町唐浜2594
電 話: 0887-38-5495
駐車場: 普通30台(時間は自由)
宿 坊: なし
[:en]私のお遍路はこの二十七番札所 神峯寺(こうのみねじ)から始まります。
大学を出てバブルの頃、大手旅行代理店の海外旅行のみを扱う旅行会社にいました。その各地で見たのは宗教の寛大さと文化でもありましたが、一方宗教戦争というたちが悪い歴史が心に突き刺さったモノです。もう一つ言えるのは、人間いくらまっとうな人でも、腹が減れば、家族が飢えれば、罪を犯してしまうモノだという現実です。
十字軍の遠征ではローマ教皇はエルサレムを奪還。
思うんですよね、土着というか。
日本は大きな宗教戦争というのを経験していない、
島国で民族と言語が一致しているのは、相当にすごいことです。
そして拝金主義的で海外に企業は拠点を移し、
東北大震災でなくなった方のためにも、
*
栄達を願う世界を離れ、なぜ弘法大師様は仏道修行のために、どういう過程でこの室戸岬まで来たのだろう?そんことが頭を巡りながら、バスに揺られ松山から3時間ほどで神峯寺に到着。大型バスから、ワンボックスの車に乗り換え神峯寺を目指します。
途中阪神のキャンプ地安芸を通ったところで、岩崎弥太郎の母が21日間井口村から20キロを歩いて日参したことをバスガイドさんから伺いました。この心臓破りの坂を昇る母の姿を想像しながら、大和魂と母なる愛の大きさを考えずにはいられません。
仁王門を通り不動明王像(右手に剣を持ち、眼光鋭く牙が唇の両側で上下になり、まさにお寺の守護神)に出迎えられます。
何かあれば、天に跳ね、脳天唐竹割りで切りつけられそうなほどの空気感があります。あえて、写真はあげません。初めては現地でご覧ください、wikiでも調べないように(笑)僕は感動しました。大師堂の前のお大師様様の像も、これまた素晴らしいんよ(※伊予弁です)、必見!
いつも旅行マンとして世界を訪れたときに、この最初の門をじっくり見ることを学びました。パリには凱旋門があり、洛陽を訪れたときにも、ここからが洛陽の街という場所に門があったのを思います。我々は神社に行ったときにも何気なく鳥居を通りますが、お遍路さんではここで一礼をいたします。
今年の俳句甲子園で旭川東が強豪開成高校を破った一句がございました。
「朝霧や麓の鳥居朽ちてをり」柳元佑太
ディビエートが素晴らしかったんです。記憶は定かではないのですが、開成高校がその風景を朝霧と鳥居という組み合わせでなんか納得しないみたいなことをディビエートしてきたのですが、旭川東高校の説明が秀逸でした。朝霧が麓の生活の営みがある場所まで降りてきて、そこに鳥居がある。営みがある暮らしと、神聖な場所との境に鳥居があり、その鳥居が朽ちているんです・・・という説明をしたのですが、ボクにはこどもの頃朝一神輿の宮出しをした風景が頭に広がりました。
四国八十八ヵ所をこれから廻るにあたり、山門だけはしっかり見ておこうと思った瞬間でした。
神峯寺は730年に聖武天皇の勅令で行基菩薩が開基したと、私が遍路周りのお供にしている本に書いてありました。
お大師様が生まれたのが774年なので、その前からあったのですね。
聖武天皇は国分寺、国分尼寺をつくり、鎮護国家をめざし、国家の安泰のためにも東大寺の造立を行基菩薩にゆだねたわけですが、四国にもいろいろお寺を建てられたのでしょう?おいおいお遍路で何か出てくるのも楽しみです。
何度もお遍路を廻っている人は、ペットボトルにこの石清水を入れて帰ってました。・・・さすが・・。いろいろな言い伝えはあるお水だそうですが、のどの渇きを潤してくれるだけで、ありがたいです。
バスに戻ると、ちゃんと乾物屋さんが来られていて(笑)この乾物が安くて、うまいこと。こういうのも、お遍路の楽しみかも知れません。
12月5日(土)第3回お遍路バスツアー:88大窪寺→87長尾寺→86志度寺→85八栗寺→84屋島寺
88 医王山 遍照光院 大窪寺(いおうざん へんしょうこういん おおくぼじ)
87 補陀洛山 観音院 長尾寺(ふだらくさん かんおんいん ながおじ)
86 補陀洛山 志度寺(ふだらくさん しどじ)
85 五剣山 観自在院 八栗寺(ごけんざん かんじざいいん やくりじ)
84 南面山 千光院 屋島寺(なんめんざん せんこういん やしまじ)
11月14日(土)第2回お遍路バスツアー:33雪蹊寺→32金剛頂寺→31津照寺→30善楽寺→29国分寺→28大日寺
33 高福山 雪蹊寺(こうふくざん せっけいじ)
32 八葉山 求聞持院 禅師峰寺(はちようざん ぐもんじいん ぜんじぶじ)
31 五台山 金色院 竹林寺(ごだいざん こんじきいん ちくりんじ)
30 百々山 東明院 善楽寺(どどざん とうみょういん ぜんらくじ)
29 摩尼山 宝蔵院 国分寺(まにざん ほうぞういん こくぶんじ)
28 法界山 高照院 大日寺(ほうかいざん こうしょういん だいにちじ)
10月31日(土)第1回お遍路バスツアー:27神峯寺→26金剛頂寺→25津照寺→24最御崎寺(御厨人窟)
27 竹林山 地蔵院 神峯寺(ちくりんざん じぞういん こうのみねじ)
26 龍頭山 光明院 金剛頂寺(りゅうずざん こうみょういん こんごうちょうじ)
25 宝珠山 真言院 津照寺(ほうしゅざん しんごんいん しんしょうじ)
24 室戸山 明星院 最御崎寺(むろとざん みょうじょういん ほつみさきじ)
みくろ洞
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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