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2.22016
四十五番札所 岩屋寺(いわやじ)山岳修行のお寺、上り坂きつい(^^;) #45 iwayaji

四十五番札所 岩屋寺(いわやじ)
なんと厳しい、お遍路泣かせの難所!しかも雪が残るこの時期に、ツアー会社もなんでここから2016年の逆打ちのツアーを始めるのか?、と、少々の憤りまでも感じながら、バスで岩屋寺に向かいます。※申年、閏年の逆打ちお遍路は御利益が三倍らしい。(詳しくはこちらを)
何で冬の時期に、危ないし、難所やしという、弱音も、到着してすれば。「なんと絶景かな、絶景かな」「この景色は100年プリント」、企画した方はこの景色を見せたかったのかと感動、四国霊場NO1の難所に、雪のあるコントラストを重ねたときに、こんなに心が跳ねるとは。
ちゃんと、荒縄が用意してあって、靴に荒縄を結び、準備完了。雪道をすすみます。
岩屋寺の歴史・由来
標高700m。奇峰が天を突き、巨岩の中腹に埋め込まれるように堂宇がたたずむ典型的な山岳霊場である。神仙境をおもわせる境内は、むかしから修験者が修行の場としていたようで、さまざまな伝承が残されている。弘法大師がこの霊地を訪ねたのは弘仁6年とされている。そのころすでに土佐の女性が岩窟に籠るなどして、法華三昧を成就、空中を自在に飛行できる神通力を身につけ、法華仙人と称していたという。だが仙人は、大師の修法に篤く帰依し、全山を献上した。大師は木造と石造の不動明王像を刻み、木像は本尊として本堂に安置し、また、石像を奥の院の秘仏として岩窟に祀り、全山をご本尊の不動明王として護摩修法をなされた。
一遍上人(1239〜89)が鎌倉時代の中期にこの古刹で参籠・修行したことは、『一遍聖絵』にも描かれており、13世紀末ごろまでにはこれらの不動尊像をはじめ、護摩炉壇、仙人堂、49院の岩屋、33の霊窟などがそのまま残っていたと伝えられる。いつの頃からか、四十四番大寶寺の奥の院とされていたが、明治7年に第一世の住職が晋山した。だが、同31年(1898)に仁王門と虚空蔵堂をのこし諸史料ともども全山を焼失した。大正9年に本堂より一回り大きい大師堂を再建、その後、昭和2年に本堂、同9年に山門、27年鐘楼を復興、宿坊遍照閣は38年、逼割不動堂・白山権現堂は同53年にそれぞれ建立されている。大師堂は国指定重要文化財、寺域は国の名勝、県立自然公園の指定地でもある。
海岸寺45番札岩屋寺と呼ばれる由縁は、ここが海底であったとのことによるそうです。中国の石林に一度行ったことがありますが、それに似た異様な岩峰がございます。
お大師様様は、唐の明州の港から日本に帰るときに、この地から密教を広めるためにふさわしい場所へ届けと、三鈷杵と明王鈴を投げたといわれ、三鈷杵は高野山に、明王鈴はここ岩屋寺に届いたそうで、その鈴の音に導びかれこの地に来たとのこと。
この地には険しい行場があり、山岳修行の行場の性格を持っているようです。
お大師様様は、修行というのをどうとらえていたのだろうか?
肉体と精神を鍛えるための物ではあろうが、一番大変なのは人を恋しく思ったり、肉欲などをいかにコントロールするかではないだろうか。例えば、普遍に存在する性欲を否定したのであろうか?いや、、むしろ「肯定したに違いない」、と司馬遼太郎先生の「空海の風景」には書いていましたが、やはりそれを知るためには「理趣経」を読まなければならないのだと思います。
修行の中で、認められない欲求や無意識的なエネルギーが、芸術的活動・宗教的活動など社会的に価値あるものに置換されることを昇華と呼ぶけれど、そういう感覚の源は勉強してみたいと考えています。そのためには、こういう俗世と離れた、修行場が必要なんでしょうね。親鸞は「肉食妻帯」を公然となされたし、お遍路を廻っていると、人間をモット知りたくなり、そのためには、お遍路が、小生にとっては、イイ体験とキッカケになっています。
おふくろは77歳になりますが、手芸が趣味です。老老介護で大変なのですが、レースなど恐ろしいくらいの細かな設計図を見ながら、一歩一歩進んでいくんでゆくんですよね、その営みは昇華なのではないかと、思うことがあります。気分転換とは違うんですよね、レースを編みながら、ひと編みごとに、自分が変わっていくような強さがあります。
第45番札所 海岸山 岩屋寺
かいがんざん いわやじ
宗 派: 真言宗豊山派
本 尊: 不動明王
開 基: 弘法大師
創 建: 弘仁6年(815)
真 言: のうまくさんまんだ ばざらだん
せんだ まかろしゃだ そわたや
うん たらた かんまん
住 所: 〒791-1511
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
電 話: 0892-57-0417
駐車場:
(民営) 普通のみの場合105台(300円)
マイクロバスのみの場合20台(500円)
大型のみの場合10台可(1000円)
各終日
*料金は料金箱で精算する
宿 坊: なし
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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