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2.242016
三十八番札所 金剛福寺(こんごうふくじ) 足摺岬の大修行場とジョン万次郎の魂宿る場所 #38Kongoufukuji

朝の7時半に松山市駅を出発し、バスは最終目的地の足摺岬の難所三十八番札所金剛福寺に到着したのは15時ちょっと前。金剛福寺は 120,000平方メートルを誇る大道場で、甲子園のグランド面積とほぼ等しい。奇石が芸術のように石庭の池の周りに配置され見事で、古刹なお寺とは違った光を放ったお寺だった。
土佐清水市から進路を足摺岬に向かうと、大岐の浜が眼下に広がる。医者の友達が誘ってくれて、初夏にこの場所を訪れたのを思い出した。浜に入る前に、全国のサーファーに人気の海岸は1.6kmの海岸。花崗岩が砂浜になり、その浜が弓のように湾曲して姿と天高く青みを帯びた空の高さがなんともいえない。実はこの場所は絶滅危惧種のアオウミガメの産卵場所でもあり、大自然の慈しみを感じる場所です。金剛福寺にも、アオウミガメでしょう、すてきな亀が鎮座していますよ
大岐の浜
とそこにいたネコ🐱 pic.twitter.com/LUMaf7EXZW— 泥谷 直樹✌︎ (@LaLala_HlDy1828) 2015年12月30日
四国の最南端、国立公園の足摺岬を見下ろす丘の中腹にあり、境内は120,000平方メートルを誇る大道場。弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得した。ときの嵯峨天皇(在位809〜23)に奏上、勅願により伽藍を建立、開創したと伝えられる。弘仁13年、大師49歳のころといわれる。岬は、濃緑の樹海と白亜の灯台、それに断崖に砕ける波涛、観世音さんの浄土を連想させ、自然の大庭園に圧倒させられるのだが、ここにたどり着く遍路の旅もまた壮絶を極める。前の三十七番札所から80余km、いまは車で約2時間余、歩いたら約30時間、3泊4日はかかり、四国霊場の札所間では最長距離で、まさに「修行の道場」である。
縁起の仔細をみると、大師は伽藍を建立したときに三面千手観音像を彫造して安置し、「金剛福寺」と名づけられた。「金剛」は、大師が唐から帰朝する際、日本に向けて五鈷杵を投げたとされ、別名、金剛杵ともいう。また、「福」は『観音経』の「福聚海無量」に由来している。歴代天皇の勅願所となっていたが、武将からも尊崇された。とくに源氏一門の帰依が厚く、源満仲は多宝塔を建て、その子・頼光は諸堂の修復に寄与している。
戦国時代以降、海の彼方にある常世の国・補陀落浄土を信仰して、1人で小舟を漕ぎ出す「補陀落渡海」が盛んだったことや、一条氏、山内藩主の支えで寺運は隆盛した。大師因縁の「足摺七不思議」といわれる遺跡が、岬の突端をめぐるように点在している。
三十八番札所 #金剛福寺(こんごうふくじ) #38Kongoufukuji #水曜どうでしょう pic.twitter.com/kEFWlux3Si
— 88 temple pilgrimage (@jpntravelguide) 2016年2月25日
足摺岬でジョン万次郎にあうのは何十年ぶりだろう、小雨の展望台に上っていくと、うねりうねられた底から、なにかの念が音になって 吼えているような海鳴りが聞こえてくる。実に荒々しく、太平洋のおそるべきエネルギーを感じた。岬から見渡す、荒れた海の水平線は、広角で、視界におさまらず、スケールがでっかい。
人生には羅針盤と地図が必要なのだ
三十八番・金剛福寺へ向かう途中。「水曜どうでしょう」ではおなじみのうどん屋いろりやに来ました。元々月曜定休のはずなので期待してなかったのですが、今日は営業しててビックリ!どうでしょう班おすすめのうどん、しっかりいただきました! pic.twitter.com/sGgmJmQDsZ
— ゆうちゃん (@magic_youchan) 2014年9月22日
第38番札所 蹉跎山 補陀洛院 金剛福寺
さださん ふだらくいん こんごうふくじ
宗 派: 真言宗豊山派
本 尊: 三面千手観世音菩薩
開 基: 弘法大師
創 建: 弘仁13年(822)
真 言: おん ばざらたらま きりく
住 所: 〒787-0315
高知県土佐清水市足摺岬214-1
電 話: 0880-88-0038
駐車場: 普通40台・マイクロバス5台
終日・無料
宿 坊: あり
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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