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4.232016
二十一番札所 太龍寺(たいりゅうじ) 『三教指帰』読書中。虚空蔵求聞持法修行の場所 #21Tairyuji

お大師様様が虚空蔵求聞持法の修行をした太龍寺。スケール感がでかい。ロープウェイで移動しました。
虚空蔵求聞持法修行というのは、「おん のうぼう あきゃしゃらばや ありきゃまり ぼり そわか」というご真言を百万べんとなえる行です。会得すれば、経文を意のままに暗唱できるようになるという記憶術らしい。どうも、その本意はお遍路かけだしの私にはわからない。たぶん一生(^^;)
太龍寺の歴史・由来
「西の高野」とも称される。四国山脈の東南端、標高618メートルの太龍寺山の山頂近くにある。樹齢数百年余の老杉の並木が天空にそびえ、境内には古刹の霊気が漂う。弘法大師が19歳のころ、この深奥の境内から南西約6メートルの「舎心嶽」という岩上で、1日間の虚空蔵求聞持法を修行されたという伝えは、大師が24歳のときの著作『三教指帰』に記されており、よく知られている。虚空蔵求聞持法は、真言を百万遍となえる最も難行とされる修法で、大師青年期の思想形成に大きな影響を及ぼしている。縁起によると延暦12年、桓武天皇(在位781〜86)の勅願により堂塔が建立され、弘法大師が本尊の虚空蔵菩薩像をはじめ諸尊を造像して安置し、開創した。山号は修行地の舎心嶽から、また寺名は修行中の大師を守護した大龍(龍神)にちなんでいる。
皇室や武家の尊信が厚く、平安時代の後期には子院12ヶ寺をもつほどに栄えていた。だが、「天正(1573〜92)の兵火」からは逃れられなかった。また、江戸時代になっても幾たびか罹災し、荒廃の途を余儀なくされているが、その都度ときの藩主の保護をうけ再建されている。仁王門は鎌倉時代の建立で、他の堂塔は江戸時代以降に復興している。四国巡礼者にとって、屈指の難所であったこの山岳寺院にロープウエーが開通したのは平成4年である。徒歩では、中腹の駐車場から坂道を登るのに30分も要していた。1,200年のむかし、大師の修行時代をしのばせる迫力、風格をそなえた古刹である。
虚空という空はどんな空だろう。広辞苑を引いてみた
こ‐くう【虚空】
(1)〔仏〕何もない空間。そら。仏典では、一切の事物を包容してその存在を妨げないことが特性とされる。今昔物語集(1)「―に昇りて去にけりとなむ」
(2)事実に基づいていないこと。架空。〈日葡辞書〉
(3)思慮のないさま。向う見ず。むてっぽう。狂言、鴈盗人「いや、おのれは物を言はすれば、―なことをぬかす」。(曲名別項)
お遍路では山門で一礼し、手を清め、お線香、ローソク、納め札、お賽銭、般若心経を唱える。心構えがよこしまになると、安らぎとか救済を得ることはできない。また、その場で何かを感じるばあいもあるが、大体は淡々と通り過ぎる儀式のようでもある。人生はご縁でできていると思ってますが、たとえば運命の出会いがあったとしても、出会った時はそれが運命とはわからない。後から振り返り、あの時がそうだったのかとかみしめるのだ。
あとから噛みしめて、わかる、感じるというのはたくさんある。愛だってそうだ、愛が終わってから考えることはことはおおい。そしてたまに中年ぐらいになってからでも、目を閉じて20歳の私に会いにいくときに、燃えるような恋に胸焦がれ、青春と呼べる恋に感謝する。
ボクはお遍路も、後から振り返ったときに、初めてわかることが、おおいと思っている。虚空か・・・悲しく、難しすぎる。(笑)
第21番札所 舎心山 常住院 太龍寺
しゃしんざん じょうしゅういん たいりゅうじ
宗 派: 高野山真言宗
本 尊: 虚空蔵菩薩
開 基: 弘法大師
創 建: 延暦12年(793)
真 言: おん のうぼう あきゃしゃらばや ありきゃまり ぼり そわか
住 所: 〒771-5173
徳島県阿南市加茂町龍山2
電 話: 0884-62-2021
駐車場: (1) ロープウエー利用の場合 普通150台・マイクロバス、大型 各10台 各終日・無料
(2) ロープウエーを利用しない場合 普通のみ 50台 、終日・500円 注・大型、マイクロバスは麓まで 境内まで1.5キロ
宿 坊: なし
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- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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