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5.232016
十九番札所 立江寺(たつえじ) 見上げる立ち姿が見事な本堂 #19Tatsueji

松山を朝7時30分にでて、四国の反対側のリオデジャネイロ徳島へ、片道休憩をいれて3時間ちょっと。初夏を感じさせる白藍いろの空の色は、まだ夏への熟成途上であるようで、そんな季節の鼓動もなかなかいいものだなと、清々しい空をつかもうとして目を細めたのは、今日が親父の49日の喪があける日だからだろうか。8回目のお遍路まわりへ阿波路旅は
四国の関所と呼ばれる、立江寺。土佐路に抜ける街道を見下ろせた場所。四国八十八カ所には四つの関所寺、19番 立江寺、27番 神峰寺、60番 横峰寺、66番 雲辺寺があるらしい。その総本山がここ19番立江寺。邪悪な心を通さぬ関所とも呼ばれている。海外旅行で言えば、イミグレーションとにているようで、少し緊張感もでてきそうだが、それはない。ただ、この立江寺の寺の風格は久しぶりに高ぶるモノがある。ともかく山門を入って見る本堂の威風堂々なファサードは何とも言えない。果たして、ここでは関銭をとられていたのだろうか。長宗我部元親は、織田信長の時代四国を統一したけれども、この関所をどのように御したのだろうか?関所か、この世の関所は受験と就職だろうか・・・。
高野山真言宗の別格本山。「四国の総関所」として四国八十八ヶ所の根本道場といわれ、また「阿波の関所」としても知られる。縁起によると、聖武天皇(在位724〜49)の勅願で行基菩薩によって創建された。勅命により行基菩薩が光明皇后の安産を祈るため、念持仏として5.5センチほどの小さな黄金の「子安の地蔵さん」を彫造した。これを「延命地蔵菩薩」と名づけて本尊にし、堂塔を建立したと伝えられる。弘仁6年(815)、弘法大師が当寺を訪れ、このご本尊を拝した。大師は、あまりに小さなご本尊なので、後世になって失われる恐れがあると、自ら一刀三礼をして新たに像高1.9メートルもある大きな延命地蔵像を彫造され、その胎内に行基菩薩が彫ったご本尊を納められた。このときに寺名を「立江寺」と号した。当時は現在地より西へ400メートルほど山寄りの景勝地にあって、七堂伽藍を備えた巨刹であったといわれる。
「天正の兵火」(1575〜85)では立江寺も逃れられず、壊滅的な打撃を受けた。だが本尊だけは奇しくも難を免れている。のち、阿波初代藩主・蜂須賀家政公の篤い帰依をうけ、現在の地に移って再建された。また、昭和49年の祝融の災にもご本尊は救い出されている。昭和52年に再建された本堂の格天井画(286枚)は、東京芸術大学の教授等により花鳥風月などが描かれており、観音堂の絵天井とともに昭和の日本画を代表する文化財であると高く評価されている。寺伝の「釈迦三尊図」は、国の重要文化財指定品である。 邪悪な心を裁く関所寺の半面、「子安の地蔵尊」「立江の地蔵さん」と親しまれている。
このお寺は、ところところで黄金比を感じる。なぜだろう?山門からはいってせまりくる本堂。その本堂の前に立ち、見上げることを計算したようなたちすがに、目がハートになる。そして、写真のお大師様像の立ち位置が何とも言えない。何度も何度も考え抜いてこの場所を、導かれるように決めたのにちがいない。竜安寺の砂庭のような、美の黄金比のことを、ボクは考えていた。
第19番札所 橋池山 摩尼院 立江寺
きょうちざん まにいん たつえじ
宗 派: 高野山真言宗
本 尊: 延命地蔵菩薩
開 基: 行基菩薩
創 建: 天平19年(747)
真 言: おん かかかび さんまえい そわか
住 所: 〒773-0017
徳島県小松島市立江町若松13
電 話: 0885-37-1019
駐車場: 普通30台(300円)・
マイクロバス5台(1000円)
大型6台(1000円)
各一回 ・他に無料駐車場がある
宿 坊: あり(200人)
URL: http://www.tatsueji.com/
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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