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11.122016
八十一番札所 白峯寺(しろみねじ) スカイラインを上り静けさは心を平穏にしてくれる #81 Shiromineji

四季折々の顔を放ちそうな空気感の底が知れない。山自体が霊気にあふれ、そこにお寺が建てられたと云った方がいいかもしれない。眼下には心を安穏に保ってくれる瀬戸内海が見渡せる。この地には崇徳天皇の廟所がある。この地で都に戻ることを望みことを望むが、不当な扱いを受け憤怒する日々を送り、ついにこの地で邦語された。※崇徳天皇は、軟禁生活の中、こんぴらさん、金刀比羅宮に幾度となく参拝されたそうだ。
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わんとぞ思ふ
「流れの速い川の水が、岩にはばまれ分かれてしまっても、やがては同じ流れに戻るように、今は離ればなれになる二人だけれど、いつか、また、会える時が来るよ」 『小倉百人一首』第77番目 崇徳天皇
怨霊伝説とまでいわれる、崇徳天皇も一歩その出生の因果(5歳に白河天皇の意向で、鳥羽上皇の子で有りながら、実は白河上皇と鳥羽上皇の妻待賢門院(たいけんもんいん)の子供とうわさされる)とか、鳥羽上皇の愛が大きければ、京で和歌をつくり雅に暮らしてたんでしょうね。
崇徳天皇崩御後、疫病が流行り、祟りといわれる出来事ばかりが起きる。平清盛の死の原因である不明の熱も祟りと紐付けられた。悲運の天皇の寂しげな白峯をあるきながら、背筋に緊張感を感じながら、不遇の一生を送ったこの地でやるかたない空気を胸一杯に吸い込んで山門で一礼した。
青峯、黄峯、赤峯、白峯、黒峯の5色山のうち、白峯にある静かな古刹。弘法大師と大師の妹の子と言われる智証大師が創建されました。弘仁6年、白峯山の山頂に、如意宝珠を埋め井戸を掘り、衆生済度を祈願に堂宇を建立しました。後に智証大師は、山頂できらめく光を見つけて登頂。山の神である白峯大権現の神託を受け、霊木で千手観音像を彫造し、これを本尊にしたと伝えられます。
白峯という、まろやかな響きを持つこの寺には、有名な物語が二つあります。
「啼けばきく きけば都の恋しきに この里過ぎよ山ほととぎす」これは保元の乱で破れ讃岐へ流された崇徳上皇の句です。都へ帰りたいという思いが叶わぬまま寂しくこの地で亡くなられました。三年後、上皇と親しかった西行法師が詣でた話は上田秋成作「雨月物語」の伝説で有名です。その後も都では異変が相次いだため、後小松帝は上皇の霊を祀る法華堂に「頓証寺殿」の勅額を奉納。また、悲話を伝える玉章木(たまずさのき)も佇んでいます。また白峯山には心優しい相模坊という天狗が住んでいると伝えられています。ある夕方、小僧さんが木綿豆腐を買いに出かけたところ、突然、何者かに背中を押され、空を飛ぶような感覚になりました。そして次の瞬間、田舎では見ることない上等の絹豆腐を受け取り元の場所に立っていました。これは、夕方買い物に走る小僧さんを気の毒に思い相模坊天狗が助けてあげたと語り継がれています。
第81番札所 綾松山 洞林院 白峯寺
りょうしょうざん どうりんいん しろみねじ
宗 派: 真言宗御室派
本 尊: 千手観世音菩薩
開 基: 弘法大師、智証大師
創 建: 弘仁6年(815)
真 言: おん ばざら たらま きりく
住 所: 〒762-0016
香川県坂出市青海町2635
電 話: 0877-47-0305
駐車場: 普通車 (門前)30台、
第二、第三駐車場 200台
午前7時〜午後5時 無料
宿 坊: あり(団体のみ・要予約)
URL: http://www.shiromineji.com/
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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