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八十番札所 国分寺(こくぶんじ)讃岐の鎮護国家がここからはじまったのか? #80 Kokubunji

本堂の正面の姿は、歴史の時の流れの中で威風堂々とした光を放ってきたエナジーが感じられる。讃岐の国分寺は他県と違って、なんとスケールのでかいことか。

大化の改新のあと、口分田が与えられたけれども、お寺や神社には多くの土地が与えられました。特に富は貴族に与えられ彼らは堕落していく生活を行う。全国各地にお寺をたくさん建てるためには、お金が必要で、租・庸・調などで集まった税も足りなくなる、口分田も底をつく。

さらに、三世一身の法で新しく田を開墾した場合、三世代に渡って自由に使っていいという法ができます。

しかし、時の流れが来れは開墾するのはバカバカしくなり、今度は墾田永世私有令で、自分の開墾した田は、いつまでも開墾したモノとなる法が定められますが、開墾するには財力と人手が必要で、大きな寺や豪族が力をにぎるようになります。お遍路のお寺の中には、お寺の僧兵をおいたりした歴史もあるようですね、当然反乱もおきて、お寺が焼失したりしてきたんでしょうね。

それにしても、この国分寺の大きさからみると、讃岐という国は富んでいたと考えられますね。

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創建当時の遺構をよく残した寺で、旧境内の全域が国の特別史蹟。本堂は、全面と背面に桟唐戸のある鎌倉中期に再建されたものです。また周辺には創建当時の本堂の礎石・33個が点々と配置されていて、唐招提寺の金堂に匹敵する規模を思わせます。また、山門の右手には七重の塔の礎石も残っており、現存していれば京都・東寺の五重塔を超す大塔だったといわれています。寺の創建は聖武天皇の時代。勅命を受けた行基菩薩が巨大な十一面千手観音像を刻み、本尊としました。その後、弘仁年間(810〜823)に弘法大師が霊場に定めますが、「天正の兵火」で堂塔のほとんどを焼失。藩主・生駒氏や松平氏によって再興され、今に至ります。

また、この寺で有名なのは四国最古の梵鐘(ぼんしょう)。当時の藩主・生駒一正公は、当時この鐘を高松城の鐘にしようと、田1町(ちょう)と引き換えに手に入れます。ところが、城へ運ぼうとすると思ったより重く、ひと苦労。しかも、城についた途端音がならず、おまけに城下では悪病が流行。そして、自身も病に倒れた 一正公の枕元に毎夜鐘が現れ「もとの国分へ帰りたい」と泣くのです。そこで結局、鐘は国分寺へ返すことに。城に運んだ時と違い、今度はなぜか軽々と運べた上、鐘が国分寺へ戻った途端悪病は治まり、再び美しい音色を聞かせるようになったという伝説が残っています。

第80番札所 白牛山 千手院 国分寺
はくぎゅうざん せんじゅいん こくぶんじ

宗 派: 真言宗御室派
本 尊: 十一面千手観世音菩薩
開 基: 行基
創 建: 天平13年(741)
真 言: おん ばさら たらま きりく
住 所: 〒769-0102
香川県高松市国分寺町国分2065
電 話: 087-874-0033
駐車場: 普通車20台、大型車5〜6台
マイクロバス8〜9台
納経時間無料
宿 坊: なし

この記事を書いた人 Author Profile

渡部雅泰
渡部雅泰ライター
こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)

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