- Home
- お遍路ブログ|blog, 香川県のお寺|kagawa
- 六十九番札所 観音寺 (かんのんじ)観音寺市の人々から「おかんのんさん」と呼ばれ親しまれているお寺 #69 Kannonji
ブログ
11.122016
六十九番札所 観音寺 (かんのんじ)観音寺市の人々から「おかんのんさん」と呼ばれ親しまれているお寺 #69 Kannonji

財田川を渡ると、まもなく観音寺へ到着。海沿いの小高い丘にあるべくして存在するお寺です。
観音寺市は愛媛、徳島と県境を同じくして、いわゆる交通の要であって、古墳なども多いので古くから人の営みが盛んだったのでしょうね。銭形砂絵があるように、商売も盛んな場所ですよね。
有明浜の白砂に描かれた「寛永通宝」は、東西122m南北90m周囲345mもある巨大な砂絵で、琴弾公園内の山頂展望台から見るときれいな円形に見えます。一般には、寛永10年(1633)藩主、生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたといわれ、他に類を見ないものといえます。
この銭形を見れば健康で長生きし、しかもお金に不自由しないと伝えられ、多くの人がこの地を訪れています。
観音寺が第六十八番・神恵院と同一境内にあり、開基も創建の時期や由縁も同じであることは、前項で述べている。ただ、創建されたころの寺号は「神宮寺宝光院」と称した。以来、100年後の縁起からたどる。大同2年(807)、弘法大師は琴弾八幡宮の本地仏である阿弥陀如来像を納めたとき、この寺の第7世住職となって入山している。大師はそのころ、琴弾大明神が乗っていた神船は神功皇后とゆかりがあり、観音の化身であると感得した。そこで大師は、琴弾山の中腹に奈良の興福寺に倣ならって中金堂、東金堂、西金堂の様式で七堂伽藍を建立し、その中金堂には本尊とする聖観世音菩薩像を彫造して安置した。さらに、この地に仏塔を建てて瑠璃、珊瑚、瑪瑙などの七宝を埋め、地鎮をしたことから、寺名の神宮寺を「七宝山・観音寺」に改め、霊場に定めたとされている。
桓武天皇(在位781〜806)はじめ3代の天皇の勅願所となり、また室町時代には足利尊氏の子・道尊大政大僧正が住職として45年間務めるなど、寺運は隆盛を誇った。だが、やはり明治新政府の神仏分離令により本地仏を移し、一境内に二霊場となった。本堂は、金堂とも呼ばれて室町時代の建築で国指定重要文化財。朱塗りの柱が色鮮やか。境内には宝物館があり、彫刻としては珍しい「仏涅槃像」(厨子入り、平安〜鎌倉時代)をはじめ、絵画では「琴弾宮絵縁起」(絹本著色、鎌倉時代)、「不動二童子像」(絹本著色、室町時代)のほか、前項で触れた本地仏像など国の重要文化財が数多く収蔵されている。
第69番札所 七宝山 観音寺
しっぽうざん かんのんじ
宗 派: 真言宗大覚寺派
本 尊: 聖観音世音菩薩
開 基: 日証上人
創 建: 大宝3年(703)
真 言: おん あろりきゃ そわか
住 所: 香川県観音寺市八幡町1-2-7
電 話: 0875-25-3871
駐車場: 普通 約20台・マイクロバス10台・大型5台
午前7時〜午後5時・無料
宿 坊: なし
URL: http://www.shikoku88-6869.com/
この記事を書いた人 Author Profile

- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
最新記事 Latest entries
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。