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11.132016
六十五番札所 三角寺(さんかくじ)「これでこそ 登りかひあり 山桜」小林一茶 #65 Sankakuji

三角寺とは、池が三角だったかららしい。(最後に写真があります)
このお寺は桜の季節にもう一度来たいなと、思わせてくれる樹齢三百年の桜があります。時の洗礼を受けてきた桜はどんなに綺麗でしょうね。四季桜が咲いていました、とても綺麗です。寺の境内は苔むしたところも多く、たたずまいに目を奪われる一方、かえって情緒的すぎにもみえるのですが、時の流れに少しそれらが石化しているところがなんともいえません。その景色は、未来にも、過去にも語りかけてくるわけではありませんが、確かな100年プリントとして、脳裏に刻まれました。タクシーでしか行けないような場所なので、大衆の匂いまでも封印されているようなかんじ、春に行こう!
江戸時代の俳人・小林一茶が寛政7年(1795)に訪れたとき、「これでこそ 登りかひあり 山桜」と詠まれただけあって、山内は樹齢3、400年の桜が爛漫となる名所である。伊予最後の霊場で、標高は約430m、平石山の中腹にある静かな境内。
縁起では、聖武天皇(在位724〜49)の勅願によって、行基菩薩が弥勒の浄土を模して具現するために開創したと伝えられる。その後、弘仁6年(815)に弘法大師が訪れ、本尊の十一面観音像を彫造して安置された。さらに、大師は不動明王像も彫られ、三角の護摩壇を築いて21日間、国家の安泰と万民の福祉を祈念して「降伏護摩の秘法」を修法されたという。この護摩壇の跡が庫裡と薬師堂の間にある「三角の池」の中の島として現存し、寺院名の由来ともなっている。また、嵯峨天皇(在位809〜23)の厚い信仰をうけ、寺領300町歩をいただき、七堂伽藍を備えて寺運は隆盛だったと伝えられる。
だが、長宗我部軍の「天正の兵火」に遭い、本尊以外を焼失した。現在の本堂が再建されたのは嘉永2年(1849)で、昭和46年に修復されている。本尊は古くから開運厄除けの観音・安産子安の観音さんとして、信仰を仰いでいる。ご祈祷をうけたお守りと腹帯が授けられ、また、「子宝杓子」といって、子宝に恵まれない夫婦が寺で杓子を授かり、仲良く食事をすると子宝に恵まれると伝えられる。子供を授かった後に、新しい杓子と授かった杓子をもってお礼参りをする。
第65番札所 由霊山 慈尊院 三角寺
ゆれいざん じそんいん さんかくじ
宗 派: 高野山真言宗
本 尊: 十一面観世音菩薩(伝弘法大師作)
開 基: 行基菩薩
創 建: 天平年間(729〜749)
真 言: おん まか きゃろにきゃ そわか
住 所: 〒799-0124
愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
電 話: 0896-56-3065
駐車場: 民営の駐車場
普通40台(200円)
マイクロバス(500円)
大型(500円と1,000円)
宿 坊: なし
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- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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