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11.192016
五十六番札所 泰山寺(たいさんじ)水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めた伝説 #56 Taisanji

縁起によると、弘法大師が蒼社川が毎年梅雨の季節になると氾濫して、田地や家屋を流し、人命を奪っていたため治水祈願し水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めた伝説が根強く残っているとのこと。弘法大師は水や雨にまつわる多くの実績があります、満濃池の築造や唐(中国)から井戸掘り技術を持ち帰り日本で普及させたと言われています。空海の民衆のための修法祈祷は、その生涯で51回といいますから、それで雨を降らせたのでしょうか、気象予報までも習得していたのか、民衆は空海の宇宙サイズのエネルギーに熱狂したでしょうね。
遣唐船で等に渡り。1000人の弟子を持つ密教の恵果阿闍梨が初めてあった異国人の空海に『大日経』と『金剛頂経』の密教を伝えます。空海は阿闍梨の位を授かる灌頂を受けます。鎮護国家のための祈祷や五穀豊穣の修法も会得したのでしょうね、この辺りはもっと本を読まないと関連性がわかりませんが、頑張って勉強してみます。バックグラウンドには科学的なものもきっとあったのだと思いますしね。
泰山寺には、水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めた伝説が根強く残っている。
弘法大師がこの地を訪れたのは弘仁6年のころ。蒼社川という川がこの地方を流れており、毎年梅雨の季節になると氾濫して、田地や家屋を流し、人命を奪っていたため、村人たちは恐れ苦しみ、人取川といって悪霊のしわざと信じていた。この事情を聴いた大師は、村人たちと堤防を築いて、「土砂加持」の秘法を七座にわたり修法したところ、満願の日に延命地蔵菩薩を空中に感得し、治水祈願が成就したことを告げた。大師は、この修法の地に「不忘の松」を植えて、感得した地蔵菩薩の尊像を彫造して本尊とし、堂舎を建てて「泰山寺」と名づけた。この寺名は、『延命地蔵経』の十大願の第一「女人泰産」からとったと伝えられる。「泰山」にはまた、寺があった裏山の金輪山を死霊が集まる泰山になぞらえ、亡者の安息を祈り、死霊を救済する意味もあるという。
寺はその後、淳和天皇(在位823〜33)の勅願所となり、七堂伽藍を備えて、塔頭に地蔵坊、不動坊など10坊を構えるほどの巨刹として栄えた。だが度重なる兵火により寺の規模は縮小し、金輪山の山頂にあった境内が麓の現在地、大師お手植えの「不忘の松」があったところに移ったと伝えられている。
泰山寺の右約300m「塔の元」という場所は、鎌倉時代の学僧で、『八宗綱要』を撰述した凝然(1240〜1321)が誕生した地とされている。
第56番札所 金輪山 勅王院 泰山寺
きんりんざん ちょくおういん たいさんじ
宗 派: 真言宗醍醐派
本 尊: 地蔵菩薩(伝弘法大師作)
開 基: 弘法大師
創 建: 弘仁6年(815)
真 言: おん かかかび さんまえい そわか
住 所: 〒794-0064 愛媛県今治市小泉1-9-18
電 話: 0898−22-5959
駐車場: 普通30台・マイクロバス10台・大型4台 終日・無料
宿 坊: なし
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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