ブログ

五十一番札所 石手寺(いしてじ)お遍路逆打ち、衛門三郎と石手寺 #51 Ishiteji

昔の黄色の石手寺のスケールはどでかいもんです。七堂伽藍六十六坊とは、どんだけ修行僧がいたんだろう。ブラタモリでやっていました。※「七堂」は塔・金堂・講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂
なにせ、道後温泉がありますからね、僧にも人気だったのでは(^o^)、石手寺はミシュラン★一つ星の高評価。国宝の山門は有名です。

日本三古湯というと兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉、そして我が道後温泉と言われています。そのうちでも文献上、最も古いと言われているのが道後温泉です。「伊予国風土記」には大国主命と少彦名命の伝説が書かれています。

15230653_1200968116617214_9035930115557411902_n

お遍路では、十善戒(じゅうぜんかい)を各札所のご本尊さま、お大師さまのご宝前でお唱えします。
お遍路をまわりながら思うのは、日常で目にするよこしまな人がいないということです。自然と謙虚になれるんですよね。人は自分の中にないことは自分で学ぶ事ができない、他人から学ぶしかないというのが本当のところで、結局は他人との関わり合いの中で学ぶしかない。奢りはダメダメ!ありがたいのは、山奥の苔むした寺などにいくと、お寺も威張ってないし、落ち着きますよね・・・修行にはとても良い環境です。
六、不悪口(ふあっく) 悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。

2016-12-14-14-47-59

十善戒(じゅうぜんかい)
十善戒は、古来より遍路の行動規範といわれております。

一、不殺生(ふせっしょう)
生きているもの、すべての命を大切にする。
二、不偸盗(ふちゅうとう)
物を盗まず、他人のものを大事に扱う。
三、不邪淫(ふじゃいん)
性は尊いものであり、節度をもって性を考える。
四、不妄語(ふもうご)
うそ、偽りはいわず、真実を話すことを心がける。
五、不綺語(ふきご)
虚飾のことばは話さず、飾らない本当のことばで話す。
六、不悪口(ふあっく)
悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
七、不両舌(ふりょうぜつ)
どの人に対しても、二枚舌を使わず、温かな気持ちで話す。
八、不慳貧(ふけんどん)
強欲をはり、貪ることなく、感謝の気持ちで過ごす。
九、不瞋恚(ふしんに)
怒りをおさえ、心を落ち着けて、優しい気分で過ごす。
十、不邪見(ふじゃけん)
邪な間違った考えを捨て、どの人にも平穏な気分で接する。

dsc_2368

dsc_2373

dsc_2383

大師の許しを求めて八十八カ所を巡りますが、大師に出会うことができません。逆のコースで回り始めても出会えず、四国霊場十二番・焼山寺(しょうさんじ)近くで行き倒れてしまいます。意識が遠のくなか大師が現れ、「これでお前の罪も消える。最後に何か望みはないか」と声をかけられました。三郎は「叶うなら領主の家に生まれ変わり、民衆のためにつくしたい」と言いました。すると大師は、“衛門三郎再来”と書いた小石を、息を引き取る三郎の左手に握らせました。
その後、伊予国の領主河野家に男の子が生まれますが、左手を握ったまま開きません。困り果てた父親が、近くの安養寺(あんようじ)で祈念してもらったところ、子供の左手から“衛門三郎再来”と書いた小石がこぼれ落ちました。この子供は三郎の生まれ変わりだと人々は驚き、この小石を安養寺に納めました。これを機に、安養寺は石手寺(いしてじ)と寺名を改めたと言われています。この小石は「玉の石」と呼ばれ、現在も四国霊場五十一番札所・石手寺の大講堂に安置されており、拝観することができます。

dsc_2389

dsc_2394

dsc_2399

dsc_2405

dsc_2409

dsc_2415

 

dsc_2420

dsc_2428

dsc_2439

dsc_2443

dsc_2475

dsc_2483

dsc_2503

dsc_2512

dsc_2533

dsc_2548

dsc_2567

dsc_2575

日本最古といわれる道後温泉の近く。参道が回廊形式となり仲見世のみやげ店が並ぶ。境内は、巡礼者よりも地元のお大師さん信者や観光客が多い霊場である。
そのもう一つの要因は、境内ほとんどの堂塔が国宝、国の重要文化財に指定されている壮観さで、それに寺宝を常時展示している宝物館を備えており、四国霊場では随一ともいえる文化財の寺院である。まず、一部を簡略にふれておこう。国宝は二王門で、高さ7m、間口は三間、横4m、文保2年(1318)の建立、二層入母屋造り本瓦葺き。重要文化財には本堂をはじめとして、三重塔、鐘楼、五輪塔、訶梨帝母天堂、護摩堂の建造物と、「建長3年」(1251)の銘が刻まれた愛媛県最古の銅鐘がある。

縁起によると、神亀5年(728)に伊予の豪族、越智玉純が霊夢に二十五菩薩の降臨を見て、この地が霊地であると感得、熊野12社権現を祀ったのを機に鎮護国家の道場を建立し、聖武天皇(在位724〜49)の勅願所となった。翌年の天平元年に行基菩薩が薬師如来像を彫造して本尊に祀って開基し、法相宗の「安養寺」と称した。
「石手寺」と改称したのは、寛平四年(892)の右衛門三郎再来の説話によるとされる。
鎌倉時代の風格をそなえ、立体的な曼荼羅形式の伽藍配置を現代に伝える名刹である。境内から出土された瓦により、石手寺の前身は680年(白鳳時代)ごろ奈良・法隆寺系列の荘園を基盤として建てられた考証もある。

第51番札所 熊野山 虚空蔵院 石手寺
くまのざん こくぞういん いしてじ

宗 派: 真言宗豊山派
本 尊: 薬師如来
開 基: 行基菩薩
創 建: 天平元年(729)
真 言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
住 所: 〒790-0852 愛媛県松山市石手二丁目9番21号
電 話: 089-977-0870
駐車場: 民営駐車場4ヶ所・有料 普通200台・マイクロバス、大型50台
宿 坊: なし
URL: http://nehan.net/

dsc_2360

この記事を書いた人 Author Profile

渡部雅泰
渡部雅泰ライター
こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


AMAZON ベストセラー商品

★★★輪袈裟 わげさ 雲立涌菊紋




四国88ヵ所 お遍路で訪ねたお寺

【徳島県】
1番 霊山寺 (りょうぜんじ)
2番 極楽寺 (ごくらくじ)
3番 金泉寺 (こんせんじ)
4番 大日寺 (だいにちじ)
5番 地蔵寺 (じぞうじ)
6番 安楽寺 (あんらくじ)
7番 十楽寺 (じゅうらくじ)
8番 熊谷寺 (くまたにじ)
9番 法輪寺 (ほうりんじ)
10番 切幡寺 (きりはたじ)
11番 藤井寺 (ふじいでら)
12番 焼山寺 (しょうさんじ)
13番 大日寺 (だいにちじ)
14番 常楽寺 (じょうらくじ)
15番 国分寺 (こくぶんじ)
16番 観音寺 (かんのんじ)
17番 井戸寺 いどじ)
18番 恩山寺 (おんざんじ)
19番 立江寺 (たつえじ)
20番 鶴林寺 (かくりんじ)
21番 太龍寺 (たいりゅうじ)
22番 平等寺 (びょうどうじ)
23番 薬王寺 (やくおうじ)

【高知県】
24番 最御崎寺 (ほつみさきじ)
25番 津照寺 (しんしょうじ)
26番 金頂剛寺 (こんごうちょうじ)
27番 神峯寺 (こうのみねじ)
28番 大日寺 (だいにちじ)
29番 番国分寺 (こくぶんじ)
30番 善楽寺 (ぜんらくじ)
31番 竹林寺 (ちくりんじ)
32番 禅師峰寺 (ぜんじぶじ)
33番 雪蹊寺 (せっけいじ)
34番 種間寺(たねまじ)
35番 清滝寺 (きよたきじ)
36番 青龍寺(せいりゅうじ)
37番 岩本寺(いわもとじ)
38番 金剛福寺(こんごうふくじ)
39番 延光寺(えんこうじ)

【愛媛県】
40番 観自在寺(かんじざいじ)
41番 龍光寺 (りゅうこうじ)
42番 仏木寺 (ぶつもくじ)
43番 明石寺 (めいせきじ)
44番 大寶寺 (だいほうじ)
45番 岩屋寺 (いわやじ)
46番 浄瑠璃寺 (じょうるりじ)
47番 八坂寺 (やさかじ)
48番 西林寺 (いさいりんじ)
49番 浄土寺 (じょうどじ)
50番 繁多寺 (はんたじ)
51番 石手寺 (いしてじ)
52番 太山寺 (たいさんじ)
53番 円明寺 (えんみょうじ)
54番 延命寺 (えんめいじ)
55番 南光坊 (なんこうぼう)
56番 泰山寺 (たいさんじ)
57番 栄福寺 (えいふくじ)
58番 仙遊寺 (せんゆうじ)
59番 国分寺 (こくぶんじ)
60番 横峰寺 (よこみねじ)
61番 香園寺 (こうおんじ)
62番 宝寿寺 (ほうじゅじ)
63番 吉祥寺 (きちじょうじ)
64番 前神寺 (まえがみじ)
65番 三角寺 (さんかくじ)

【香川県】
66番 雲辺寺 (うんぺんじ)
67番 大興寺 (だいこうじ)
68番 神恵院 (じんねいん)
69番 観音寺 (かんのんじ)
70番 本山寺 (もとやまじ)
71番 弥谷寺 (いやだにじ)
72番 曼荼羅寺 (まんだらじ)
73番 出釈迦寺 (しゅっしゃかじ)
74番 甲山寺 (こうざんじ)
75番 善通寺 (ぜんつうじ)
76番 金倉寺(こんぞうじ)
77番 道隆寺 (どうりゅうじ)
78番 郷照寺 (ごしょうじ)
79番 天皇寺(てんのうじ)
80番 国分寺 (こくぶんじ)
81番 白峯寺(しろみねじ)
82番 根香寺(ねごろじ)
83番 一宮寺 (いちのみやじ)
84番 屋島寺 (やしまじ)
85番 八栗寺 (やくりじ)
86番 志度寺 (しどじ)
87番 長尾寺 (ながおじ)
88番 大窪寺 (おおくぼじ)

Twitter

ページ上部へ戻る