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12.102016
五十一番札所 石手寺(いしてじ)お遍路逆打ち、衛門三郎と石手寺 #51 Ishiteji

昔の黄色の石手寺のスケールはどでかいもんです。七堂伽
なにせ、道後温泉がありますからね、僧にも人気だったのでは(^o^)、石手寺はミシュラン★一つ星の高評価。国宝の山門は有名です。
日本三古湯というと兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉、そして我が道後温泉と言われています。そのうちでも文献上、最も古いと言われているのが道後温泉です。「伊予国風土記」には大国主命と少彦名命の伝説が書かれています。
お遍路では、十善戒(じゅうぜんかい)を各札所のご本尊さま、お大師さまのご宝前でお唱えします。
お遍路をまわりながら思うのは、日常で目にするよこしまな人がいないということです。自然と謙虚になれるんですよね。人は自分の中にないことは自分で学ぶ事ができない、他人から学ぶしかないというのが本当のところで、結局は他人との関わり合いの中で学ぶしかない。奢りはダメダメ!ありがたいのは、山奥の苔むした寺などにいくと、お寺も威張ってないし、落ち着きますよね・・・修行にはとても良い環境です。
六、不悪口(ふあっく) 悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
十善戒(じゅうぜんかい)
十善戒は、古来より遍路の行動規範といわれております。
一、不殺生(ふせっしょう)
生きているもの、すべての命を大切にする。
二、不偸盗(ふちゅうとう)
物を盗まず、他人のものを大事に扱う。
三、不邪淫(ふじゃいん)
性は尊いものであり、節度をもって性を考える。
四、不妄語(ふもうご)
うそ、偽りはいわず、真実を話すことを心がける。
五、不綺語(ふきご)
虚飾のことばは話さず、飾らない本当のことばで話す。
六、不悪口(ふあっく)
悪口は言わず、相手を思いやることばで話をする。
七、不両舌(ふりょうぜつ)
どの人に対しても、二枚舌を使わず、温かな気持ちで話す。
八、不慳貧(ふけんどん)
強欲をはり、貪ることなく、感謝の気持ちで過ごす。
九、不瞋恚(ふしんに)
怒りをおさえ、心を落ち着けて、優しい気分で過ごす。
十、不邪見(ふじゃけん)
邪な間違った考えを捨て、どの人にも平穏な気分で接する。
大師の許しを求めて八十八カ所を巡りますが、大師に出会うことができません。逆のコースで回り始めても出会えず、四国霊場十二番・焼山寺(しょうさんじ)近くで行き倒れてしまいます。意識が遠のくなか大師が現れ、「これでお前の罪も消える。最後に何か望みはないか」と声をかけられました。三郎は「叶うなら領主の家に生まれ変わり、民衆のためにつくしたい」と言いました。すると大師は、“衛門三郎再来”と書いた小石を、息を引き取る三郎の左手に握らせました。
その後、伊予国の領主河野家に男の子が生まれますが、左手を握ったまま開きません。困り果てた父親が、近くの安養寺(あんようじ)で祈念してもらったところ、子供の左手から“衛門三郎再来”と書いた小石がこぼれ落ちました。この子供は三郎の生まれ変わりだと人々は驚き、この小石を安養寺に納めました。これを機に、安養寺は石手寺(いしてじ)と寺名を改めたと言われています。この小石は「玉の石」と呼ばれ、現在も四国霊場五十一番札所・石手寺の大講堂に安置されており、拝観することができます。
日本最古といわれる道後温泉の近く。参道が回廊形式となり仲見世のみやげ店が並ぶ。境内は、巡礼者よりも地元のお大師さん信者や観光客が多い霊場である。
そのもう一つの要因は、境内ほとんどの堂塔が国宝、国の重要文化財に指定されている壮観さで、それに寺宝を常時展示している宝物館を備えており、四国霊場では随一ともいえる文化財の寺院である。まず、一部を簡略にふれておこう。国宝は二王門で、高さ7m、間口は三間、横4m、文保2年(1318)の建立、二層入母屋造り本瓦葺き。重要文化財には本堂をはじめとして、三重塔、鐘楼、五輪塔、訶梨帝母天堂、護摩堂の建造物と、「建長3年」(1251)の銘が刻まれた愛媛県最古の銅鐘がある。縁起によると、神亀5年(728)に伊予の豪族、越智玉純が霊夢に二十五菩薩の降臨を見て、この地が霊地であると感得、熊野12社権現を祀ったのを機に鎮護国家の道場を建立し、聖武天皇(在位724〜49)の勅願所となった。翌年の天平元年に行基菩薩が薬師如来像を彫造して本尊に祀って開基し、法相宗の「安養寺」と称した。
「石手寺」と改称したのは、寛平四年(892)の右衛門三郎再来の説話によるとされる。
鎌倉時代の風格をそなえ、立体的な曼荼羅形式の伽藍配置を現代に伝える名刹である。境内から出土された瓦により、石手寺の前身は680年(白鳳時代)ごろ奈良・法隆寺系列の荘園を基盤として建てられた考証もある。
第51番札所 熊野山 虚空蔵院 石手寺
くまのざん こくぞういん いしてじ
宗 派: 真言宗豊山派
本 尊: 薬師如来
開 基: 行基菩薩
創 建: 天平元年(729)
真 言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
住 所: 〒790-0852 愛媛県松山市石手二丁目9番21号
電 話: 089-977-0870
駐車場: 民営駐車場4ヶ所・有料 普通200台・マイクロバス、大型50台
宿 坊: なし
URL: http://nehan.net/
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- ライター
- こんにちは、四国愛媛在住でITの会社を生業としています。元旅行マンなので世界遺産に登録候補になっている四国八十八カ所を廻ることとしました。いつか時間ができたら歩き遍路も挑戦予定ですが、今回はバスツアーで廻ります。笑顔をお届けできたらうれしいです。(^o^)
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